バレエ 『ジゼル』第2幕 あらすじ

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前回の記事では第1幕をご紹介しました。

第2幕もとても有名で、初演された19世紀ではポワント技法がまだ新しい時代。宙吊りのセットなどを使用することも当時は新しい魅せ方と話題になりました。

〜第2幕〜

幕が開くと月明かりに照らされた池のほとり。数々の野生の花々、水生植物が生い茂る。舞台の左前には大きな大理石の十字架のお墓がある。そこにはジゼルの文字が刻まれている。そして葡萄お収穫祭でジゼルが頭に付けていた花輪が十字架に掛けられていた。

ヒラリオンが絶望の中、ジゼルのお墓の元へやってくる。その時遠くで午前0時の鐘が鳴る。古くからの言い伝えによれば、ウィリ達が舞踏会に行く不吉な時間なのであった。

ヒラリオンが恐怖と不吉な予感がして逃げようとした時、鬼火が彼を追ってきて彼は森の中を逃げ回るのであった。

そして蒼白い幻影、ウィリ達の女王ミルタが現れ踊り出す。

彼女は毎晩現れ踊り、ローズマリーの枝を摘み次々と自然に触れることで新たなウィリを迎え、ウィリ達はミルタに群れ集うのであった。

ウィリ達は、踊りをあまりに愛好した為に死んだか、裏切られあまりに早く死んでしまったからだからか。。

変身してもなお、踊り狂っているように見える。

やがてミルタの指示で舞踏会は終わり彼女の周りに並ぶ。

その時、ジゼルの墓を月光が照らす。真っ直ぐにウィリに変わったジゼルが立っている。ミルタの前にいく。ミルタはローズマリーの枝でジゼルに触れる。彼女は空中を舞いウィリ達のように踊る。

その時物音がして、ウィリ達は茂みに隠れる。

アルブレヒトが現れたのである。彼はジゼルの死後、正気を失い、心は切り裂かれ、苦しみ、涙に暮れるのであった。

ジゼルのお墓の前で悲しみに暮れていた時、ウィリの姿になったジゼルが見つめてた。彼は恐怖を覚えながらも、引き込まれてゆっくりと近づく。

近づくと凄い速さで飛び回り、捕まえる事ができず、落胆する。その場を離れようとした時、恐ろしい気配を感じ茂みに隠れる。

なんとそこへ、ヒラリオンがウィリ達に追いかけられてる恐ろしい情景を目の当たりにするのであった。みるみるうちにウィリ達に囲まれ、自分の意思ではなくウィリ達と踊り狂うヒラリオン。力尽きても何度も何度も不思議な力に支配され踊り続けるのである。最後は目も開けることすら出来ない!そして不運なこの男は湖の深くへと転がっていくのであった。

恐ろしい情景を目にし恐怖に怯えるアルブレヒトは一人のウィリに見つかってしまう。そしてヒラリオンと同じようにウィリ達に囲まれてしまった!

そこへジゼルの亡霊が『逃げて』と言い、救済にくる。

ここで有名なジゼルのパドドゥが踊られる。

朝が来るとウィリ達は姿を消すので、ジゼルはできるだけゆっくり踊る。

聖なる力を持つ十字架の前に立つと、その力はミルタのローズマリーの枝の力も跳ね返す。

何度も、苦しみながら踊るアルブレヒト、限界がきて力尽きそうになった時、夜が明けてきた。

先程まで恐ろしかったウィリ達は姿を消し、ジゼルもそれに従いゆっくりと墓に前に行く。アルブレヒトは別れを惜しみ彼女を抱いて墓から遠ざけ抱き寄せる。彼の腕からすり抜け、永遠の別れをしないといけない事を言っているように見える。そして彼女は姿を消し永遠に現れる事はない。

彼はよろめきながら永遠の別れを惜しみ、悲しみ、嘆き、後悔しゆっくりと幕が閉まっていく。。。。。。

いかがでしたか。是非全幕でご覧いただければと思います!

各国のバレエ団のレパートリーであり、1幕のジゼルのバリエーション、ペザントのパドドゥ、2幕のパドドゥは発表会やガラコンサートで踊られています。

プラペンも大好きな作品です///

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