19世紀パリ・オペラ座初演から今日まで上演され世界各国で愛され続ける
バレエ作品『ジゼル』。全2幕構成の悲劇の恋物語。
バレエ好きな方はジゼルに一度は憧れたことがあるのではないでしょうか。
お話が分かっているつもりでも鑑賞していて、『このマイムはどういう意味だろう?』と
思うことはありませんか?ここで詳しくあらすじをご紹介する事で
読んできっとその意味が分かります!
〜第1幕〜
ドイツのシレジア地方の農村が舞台。
幕が開くと夜が明け長閑な谷間、ジゼルの家とロイスの家が立っている。葡萄収穫に出かける農民達の姿が遠ざかる。
そこに、一人の青年。ヒラリオンが現れる。ジゼルに恋をしている彼はロイスは恋敵でありロイスの家を睨む。
ロイスが家から出てくると分かるとヒラリオンは身を隠し様子を伺っていた。
ロイスと共に家から出てきたウィルフリットは、彼に変装して身分を隠し恋するジゼルに会う事は諦めて欲しいと懇願する。だがロイスは一人にする様、命じる。困惑しながらもウィルフリットはロイスに一礼しその場を去っていく。農民の格好をしたロイスに立派な貴族が一礼する光景を見て驚くヒラリオン。絶対にこの隠し事を暴いてやろうと言わんばかりの様子でその場に隠れている。
その事も知らず、ロイスはジゼルの家をノックし隠れる。このジゼルの登場シーンはとても有名であり象徴的である。二人は幸せの絶頂で踊っていたところへ、耐えきれなくなったヒラリオンが登場。自分の想いとロイスは何か隠しているから諦めろと伝えるが、ジゼルには全く伝わらない。激しく言い寄るヒラリオンを止めるロイス。憤りを感じながらもその場を後にするヒラリオン。
葡萄収穫から帰って来た一団体がジゼルを迎えに来た。しかし踊りと恋に夢中なジゼルは皆を踊ろうと呼び止め、次第に皆で踊り始める。
踊りが盛り上がった頃、ジゼルの母ベルタが家から出てくる。汗だくになるまで踊っている様子に、家事も働きもせず踊っていることに少し呆れもし、同時に虚弱なジゼルは激しく踊る事やショックを受けることは命に関わり、やがてウィリになると皆に告げる。
周りの娘たちは心配で互いに身を寄せ合う。ジゼル自身は気に留めていない。
狩りの吹奏が聞こえ皆その場を去る。ロイスは急いで身を隠し、ヒラリオンはその隙にロイスの家に忍び込むのであった。
そこに現れたのは、大公とアルブレヒト(ロイス)の婚約者のバチルドと貴族たち。
狩りの休憩にジゼルの家を訪ね、ベルタとジゼルは大急ぎでもてなしをした。
ジゼルはバチルドに気に入られ、ネックレスを贈る。大公とバチルドはジゼルの家で休憩し、他の貴族に呼び戻す時には角笛を吹くと指示する。
その場に誰もいなくなった時、ヒラリオンがロイスの家からマントと剣を持って出てくる。
ようやく、ロイスの秘密が何か知ったヒラリオン。復讐の機会を得てジゼルと村の皆に暴露してやろうと皆を待つのであった。
村では古くからの習慣である収穫祭が行われており、収穫の女王にジゼルが選ばれる。ここでジゼルのバリエーション、ペザントのパドドゥが踊られる。
祭りが絶頂に盛り上がった時、ヒラリオンが群衆のど真ん中でロイスの秘密を皆に暴露する。証拠に剣とマントを群衆に見せ、貴族を呼ぶ角笛を吹く。
貴族達は集まり、ロイスに敬意を示す、大公とバチルドも家から出てきて、ロイス、いやアルブレヒトの格好に驚く。。。。
私の婚約者がこんなところで、こんな格好でどうした事でしょう。。。。
そのバチルドの言葉に、残酷な真実を知り衝撃を受けたジゼルはその場に倒れ込みやがて狂乱する。時に涙し、神経的に笑い、怯え、幻覚が見え、踊り狂う。そして絶望し彼女の目は永遠に閉じられるのであった。。。
絶望の中、1幕の幕が閉まる。。。
いかがでしたか。
プラペンもとても好きなバレエ。書いているとズーンと悲劇に浸ってしまっています。
次は、2幕に続きます!
読んでくださりありがとうございました!
少しでもお役立ち出来ると嬉しいです!
コメント